「individual」と「person」はどちらも日本語で「人」と訳せるため、英語学習者にとってややこしい単語です。しかし、微妙なニュアンスの違いがあります。簡単に言うと、「person」は単に人間を指す一般的な言葉ですが、「individual」は、集団の中の一人ひとりの「個人」としての側面を強調します。 「person」は具体的な個人を指すことも、漠然とした「人」を指すこともできますが、「individual」は、集団の中で独立した存在としての一人ひとりを強調する際に使われます。
例えば、次の例文を見てみましょう。
Person: "There's a person waiting outside." (外に人が待っています。) この文では、待っている人が誰なのかは特に重要ではありません。ただ「人が待っている」という事実が伝えられています。
Individual: "Each individual has their own unique talents." (一人ひとりがそれぞれ独自の才能を持っています。) この文では、集団の中の「一人ひとり」が持つ個性や才能に焦点が当てられています。「person」を使うと、このニュアンスは弱まってしまいます。
もう一つ例を挙げましょう。
Person: "A kind person helped me." (親切な人が助けてくれました。) これは、助けてくれた人が誰であるかは不明だが、親切な人だったという事実を伝えたい時に使います。
Individual: "The individual responsible for the incident should be punished." (事件の責任者は罰せられるべきです。) ここでは、「特定の個人」が責任を負っているという点が強調されています。単に「人」ではなく、特定の「個人」に焦点を当てている点が「individual」を使う理由です。
このように、「individual」は集団の中で独立した存在としての個人を強調し、「person」はより一般的な意味で「人」を表すことを覚えておきましょう。 文脈によって使い分けることが重要です。
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