「surround」と「encircle」はどちらも「囲む」という意味を持つ英語の単語ですが、ニュアンスに微妙な違いがあります。簡単に言うと、「surround」は何かが全体的に、そしてしばしば不規則な形で囲まれている状態を表し、「encircle」は何かが完全に、そして通常は円形または環状に囲まれている状態を表します。 「surround」はより広範囲で、完全に囲んでいるとは限らない場合にも使われます。「encircle」はより限定的で、完全に円状に囲んでいることを強調します。
例えば、「The police surrounded the building.」は「警察がその建物を取り囲んだ」という意味で、建物全体を警察が囲んでいる様子が想像できます。必ずしも完璧な円状ではなく、不規則な形でも構いません。日本語訳は「警察は建物を包囲した」でも良いでしょう。一方、「The children encircled the maypole.」は「子供たちが五月祭のポールを囲んで輪を作った」という意味で、子供たちがポールを中心に円状に並んでいる様子が想像できます。これは完全に円形に囲んでいることを強調しています。日本語訳は「子供たちは五月柱の周りに輪を作った」となります。
もう一つ例を挙げましょう。「Mountains surround the valley.」は「山々が谷を囲んでいる」という意味です。山々が谷を不規則に囲んでいる様子を表しており、完全な円形ではありません。「The river encircled the island.」は「川が島を囲んでいる」という意味で、川が島を完全に円状に囲んでいる様子を表しています。
さらに、「surround」は音や物事など、目に見えないものにも使えます。「The room was surrounded by a strange silence.」は「部屋は奇妙な沈黙に包まれていた」という意味で、沈黙という目に見えないものが部屋全体を包んでいる様子を表しています。
これらの例文からわかるように、「surround」と「encircle」は微妙なニュアンスの違いを持っています。文脈によって適切な単語を選び使い分けることが重要です。
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