「value」と「worth」はどちらも日本語に訳すと「価値」になりますが、英語では微妙なニュアンスの違いがあります。簡単に言うと、「value」は何かが持つ客観的な価値や機能的な有用性を指し、「worth」は何かが持つ主観的な価値や、その価値に見合うだけの何かを指します。 例えば、古い絵画が「high value」を持つのは、それが市場で高い値段で取引されるからですが、「worth」は、その絵画を所有する人がどれだけその絵画を大切だと感じているか、あるいはその絵画が所有者の時間や労力に見合うかどうかといった主観的な判断を含みます。
「value」を使った例文を見てみましょう。
The antique vase has high value because it's made of rare porcelain. (そのアンティークの壺は、希少な磁器で作られているため、高い価値があります。)
This software provides great value for money. (このソフトウェアは、値段に見合う素晴らしい価値を提供します。)
「worth」を使った例文を見てみましょう。
Is it worth buying this expensive laptop? (この高価なラップトップを買う価値はあるだろうか?)
The experience was worth all the effort. (その経験は、すべての努力に見合う価値がありました。)
「value」は、何かがどれくらい「役に立つ」のか、もしくは「どれだけの値段がつく」のかという客観的な尺度を示すのに対し、「worth」は、何かがどれくらい「大切」なのか、「得する」のかといった、主観的な判断や、コストパフォーマンスといった、費用対効果を判断する際に使われます。
「value」と「worth」の使い分けは、文脈によって変わってきますが、上記の違いを理解することで、より自然で正確な英語表現ができるようになるはずです。 これらの単語を積極的に使ってみて、使い分けに慣れていきましょう!
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