「voice」と「expression」はどちらも日本語に訳すと「表現」となるため、英語学習者にとってややこしい単語です。しかし、微妙なニュアンスの違いがあります。簡単に言うと、「voice」は主に「声」や「意見」を指し、「expression」はより広い意味で「表現方法」全般を表します。 「voice」は、発言する声そのもの、あるいは意見や感情を表明することを意味します。一方、「expression」は、顔の表情、体の動き、言葉、芸術作品など、様々な方法で感情や考えを表現することを含みます。「voice」は「expression」の一種と言えるかもしれません。
例えば、「He raised his voice.」は「彼は声を荒げた。」と訳せます。これは「声」そのものを使った表現ですね。「She expressed her opinion.」は「彼女は自分の意見を述べた。」となり、こちらは「意見」という内容を「表現する」ことを示しています。この場合、「voice」を使った「She voiced her opinion.」もほぼ同じ意味で使えますが、少しフォーマルな印象になります。
では、「expression」を使った例を見てみましょう。「Her facial expression showed her anger.」は「彼女の表情は怒りを示していた。」となります。これは言葉ではなく「表情」という「表現方法」を通して怒りが伝わっていることを示しています。また、「He found expression in painting.」は「彼は絵を描くことで表現の場を見つけた。」という意味で、絵画という「表現方法」を通して感情を表現していることを示しています。
更に、「voice」は比喩的な表現でも使われます。「The people’s voice must be heard.」は「人々の声は聞かれなければならない。」という意味で、人々の意見や願いを比喩的に「声」として表現しています。
一方、「expression」は、より幅広い表現方法を指すため、「artistic expression」 (芸術表現)、「self-expression」 (自己表現)など、様々な場面で使われます。「He showed great artistic expression in his sculptures.」は「彼は彫刻において素晴らしい芸術表現を見せた。」となります。
Happy learning!
見てわかる英語辞典は、12万点を超える写真やイラストで単語を生き生きと解説しました。単語の意味を深く理解し、記憶に残るから、英語の微妙なニュアンスまで自然と身につきます。母国語と英語の橋渡し役として、スムーズな学習をサポートします。